RIS の再考 -RIS...

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RIS の再考 -RIS で必要とする情報- 豊橋市民病院 放射線技術室 市川 肇 1.はじめに 当院では平成 22 5 月の電子カルテ導入 に伴い, RIS のリプレースを予定している. 現在,RIS を再考する最も良いタイミング ではあるが,どの様な視点で再考するかが 重要である.我々の業務全てをシステム化 するのではなく,どの部分にどうやって RIS を絡ませるかを考える必要がある.そ こで,臨床現場で実際に検査を行うにあた り,どの様な情報がどのように表示される 必要があるか私見を述べさせていただく. 2.使いやすい RIS とは? RIS を選定するとき誰もが求める“使い やすい RIS”という漠然な想い.具体的に はどの様な RIS が使いやすいのか? これ には大別するとハードウェア・サプライ ヤ・ユーザの提案に依存し,ユーザの提案 に依存する部分が最も大きいと考える.言 いかえれば,使いやすい RIS を得るには如 何にユーザが自らのワークフローを理解し, 正しくサプライヤに伝えられるかが鍵とな る(スライド 35). 3.ワークフローを分析・共通認識する では,どの様にワークフローを理解すれ ばよいのか?それには 5W1H を用いること により,あらゆるシチュエーションを正し く共通認識できると考える(スライド 6). 4.各部門でのワークフローの分析 放射線部門では周知のとおり非常に多く の部門があり(スライド 7),各々異なるワ ークフローが存在する.ここでは特に重要 なポイントと考えられる事項について述べ る(スライド 815). 放射線部門で特にワークフローが特殊な 部署として核医学部門および放射線治療部 門が考えられる.特筆すべきは,1)1つ のオーダに対して複数の処理がある,2) ワークフローが検査ごと・患者ごとに異な る点である(スライド 1618).これらに ついて掘り下げていくこととする(スライ 1942).さらに,核医学部門では非常 に複雑で多くの前処置や禁止事項が存在す る.問題解決のため他部門との連携や禁則 処理に期待するところではあるが,現在の ところ問題の洗い出しに留まるのが現状で ある(スライド 3336).また,放射性医 薬品管理や廃棄物管理等多くの放射線管理 業務があり,どこまでシステム化が現実的 に可能であるか検討する必要がある(スラ イド 37). 5.まとめ より多くの業務支援を可能とする使いや すい RIS 構築のために自施設でのワークフ ローを再認識し,サプライヤと共通認識す ることができれば,洗練された機能を得ら れる可能性がある.しかし,時にはシステ ムに運用をあわせなければならない場合も あり,十分に検討を行っていただきたい. 多くの施設で RIS がよりよい検査・患者サ ービス向上のためのツールになりえること を切望する. 6.謝辞 本発表を行うにあたりご助言いただいた 北里大学病院 放射線部 神宮司 公二氏 に深く感謝申し上げます.

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RIS の再考 -RIS で必要とする情報- 豊橋市民病院 放射線技術室 市川 肇

1.はじめに 当院では平成22年5月の電子カルテ導入

に伴い,RIS のリプレースを予定している.

現在,RIS を再考する最も良いタイミング

ではあるが,どの様な視点で再考するかが

重要である.我々の業務全てをシステム化

するのではなく,どの部分にどうやって

RIS を絡ませるかを考える必要がある.そ

こで,臨床現場で実際に検査を行うにあた

り,どの様な情報がどのように表示される

必要があるか私見を述べさせていただく. 2.使いやすい RIS とは? RIS を選定するとき誰もが求める“使い

やすい RIS”という漠然な想い.具体的に

はどの様な RIS が使いやすいのか? これ

には大別するとハードウェア・サプライ

ヤ・ユーザの提案に依存し,ユーザの提案

に依存する部分が最も大きいと考える.言

いかえれば,使いやすい RIS を得るには如

何にユーザが自らのワークフローを理解し,

正しくサプライヤに伝えられるかが鍵とな

る(スライド 3~5). 3.ワークフローを分析・共通認識する では,どの様にワークフローを理解すれ

ばよいのか?それには5W1Hを用いること

により,あらゆるシチュエーションを正し

く共通認識できると考える(スライド 6). 4.各部門でのワークフローの分析 放射線部門では周知のとおり非常に多く

の部門があり(スライド 7),各々異なるワ

ークフローが存在する.ここでは特に重要

なポイントと考えられる事項について述べ

る(スライド 8~15). 放射線部門で特にワークフローが特殊な

部署として核医学部門および放射線治療部

門が考えられる.特筆すべきは,1)1つ

のオーダに対して複数の処理がある,2)

ワークフローが検査ごと・患者ごとに異な

る点である(スライド 16~18).これらに

ついて掘り下げていくこととする(スライ

ド 19~42).さらに,核医学部門では非常

に複雑で多くの前処置や禁止事項が存在す

る.問題解決のため他部門との連携や禁則

処理に期待するところではあるが,現在の

ところ問題の洗い出しに留まるのが現状で

ある(スライド 33~36).また,放射性医

薬品管理や廃棄物管理等多くの放射線管理

業務があり,どこまでシステム化が現実的

に可能であるか検討する必要がある(スラ

イド 37).

5.まとめ より多くの業務支援を可能とする使いや

すい RIS 構築のために自施設でのワークフ

ローを再認識し,サプライヤと共通認識す

ることができれば,洗練された機能を得ら

れる可能性がある.しかし,時にはシステ

ムに運用をあわせなければならない場合も

あり,十分に検討を行っていただきたい.

多くの施設で RIS がよりよい検査・患者サ

ービス向上のためのツールになりえること

を切望する.

6.謝辞 本発表を行うにあたりご助言いただいた

北里大学病院 放射線部 神宮司 公二氏

に深く感謝申し上げます.

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RISの再考RISで必要とする情報

豊橋市民病院 放射線技術室市川 肇

1

RISの再考

われわれの業務のどの部分にどうやってRISを絡ませると、業務の効率化・標準化が可能となり、安全で正確な検査を施行し患者サービスにより貢献できるか?

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RISを再考するときRIS導入・ replace の前後学会・研究会・セミナー等業務改善するとき使用中のRISに不便さを感じたときインシデント・アクシデントが起こったときetc.

使いやすいRISが欲しい3

使いやすいRISとは?レスポンスが良いターンアラウンドタイムが短い洗練されたユーザインターフェイスワークフローに配慮されている業務支援が可能放射線部門のみならず、他部門システムとも円滑な情報連携が可能etc.

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使いやすいRISとは?

ワークフローを理解しなければならない

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When(いつ)

Where(どこで)

Who(誰が)

What(何を)

Why(なぜ)

How(どのように)

ワークフローを理解するには?検査(前/中/後) 業務終了時 監査時 etc.

単純撮影 CT 核医学 放射線治療 etc.

検査担当技師 管理者 研究者 etc.

検査オーダ 医事会計 統計 etc.

安全性 効率性 患者サービス 管理 etc.

正確 業務支援 etc.

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一般撮影ポータブル撮影

核医学血管撮影MRICT

X線TV放射線治療内視鏡

超音波

骨塩定量

結石破砕

放射線部門で扱うモダリティ

7

一般撮影撮影方向数とオーダ数が一致 →1度に多くのオーダを受信整形領域では左右オーダ →間違い防止策が必要?入射方向が正しく指示されないことも考慮 →方向変更機能もしくはマスター作成時の工夫分割撮影

被ばく管理を行う際には、再撮情報も必要1台のRISに対して複数の機器への接続が必要な場合もある

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画面遷移(展開)が必要

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再撮

みぎ手関節 正面

ひだり手関節 正面

右手関節 正面

左手関節 正面

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ポータブル

携帯情報端末(PDA)の必要性は?

撮影場所情報 (病室・手術室・分娩室等)

撮影時間情報  (定時・時間指定・オンコール・手術後等)

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CT・MRI

前処置 着替え・ルート確保情報

植え込み型両心室ペースメーカ・除細動器

体内金属(人工関節・インプラント等)

腎機能・肝機能等の造影剤禁忌情報(造影検査時)

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腎  アル +

肺炎

thin slice・ coronal像 追加してください 検査後、診察あります。

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X線TV・血管撮影検査・手術を行う

 →医師・看護師が業務に関わる 

  →看護支援・手術部門システムとの連携は必要?

鎮痙剤等の前処置オーダ・実施入力

複雑な医事会計処理 →入力支援・禁則処理

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超音波・内視鏡検査中もしくは検査直後にレポート作成

  →レポート機能追加・レポートシステムとの連携

被ばく管理・照射録は不要 →RISとの切り離し?

内視鏡検査では生検 →病理システムとの連携

ERCP等ではX線TVとの絡み   →システムを跨ぐ場合2つのオーダが必要

15

放射線領域における特殊な部門- 核医学・放射線治療 -

1オーダに対して複数の処理がある      (one order, multi procedure)

ワークフローが検査毎・オーダ毎に異なる

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one order, multi procedure①-核医学-

1. オーダ発生

2. 予約

3. 放射性医薬品発注

5. 撮像

7. 検査完了

検査日前 検査日

4. 放射性医薬品投与

6. 撮像・・・

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放射線治療オーダ

治療立案固定具作製

治療計画用撮影

治療計画用CT

治療計画

スケジューリング

照射

治療計画変更

治療終了時報告書

治療開始時報告書

照射

照合撮影 (LG)

照射

照射

one order, multi procedure②-放射線治療-

治療技師放射線治療医

主科

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核医学検査の特殊性①

検査方法や手技(ワークフロー)の多様性

データの表示形態の多様性

システムや制度に関する事項

管理業務に関する事項

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核医学検査の特殊性②検査毎に薬剤が異なり、同一検査でも複数薬剤が存在する

同一の検査においても撮像方法が異なる

1検査が1日に複数回施行、または複数日にわたり施行される場合がある(薬剤投与から検査開始時間も異なる)

投与室と検査室が異なる(同じ場合もある)

検査毎に異なる複雑な前処置(情報連携・禁則処理)

放射性医薬品管理や廃棄物管理等の放射線管理業務との連携が求められる

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検査毎に薬剤が異なり、同一検査でも複数薬剤が存在する

骨シンチ 99mTc-HMDP, 99mTc-MDP

脳血流シンチ 123I-IMP, 99mTc-ECD, 99mTc-HMPAO

腎静態シンチ 99mTc-DMSA

腎動態シンチ 99mTc-MAG3, 99mTc-DTPA, 131I-OIH...

心筋血流シンチ 201TlCl, 99mTc-TF, 99mTc-Mibi

心筋脂肪酸代謝シンチ 123I-BMIPP

心筋交感神経機能シンチ 123I-MIBG

心プールシンチ 99mTc-HSA-D,

副甲状腺シンチ 201TlCl + 99mTcO4-

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検査毎に薬剤が異なり、同一検査でも複数薬剤が存在する

毎日、検査内容に応じて正確に放射性医薬品の発注をおこなわなければならない

複数の放射性医薬品の中から検査目的に応じた薬剤を投与しなければならない

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薬剤発注支援1

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薬剤発注支援2

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投与室

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同一の検査においても撮像方法が異なる

1検査が1日に複数回施行、または複数日にわたり施行される場合がある

ex. 消化管出血シンチ

inj.Dynamic

ScanPlanarScan

PlanarScan

PlanarScan

PlanarScan

PlanarScan

PlanarScanSPECT

検査開始 1 hr 2 hr 3 hr 6 hr 24 hr・・・・・・

・・・・・・

RISでは解決できそうにありません26

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投与室

検査室 1 検査室2

待合室

投与室と検査室が異なる

投与のみ

?♫

撮像のみ 投与+撮像 投与後撮像待ち

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投与室

検査室 1 検査室2

待合室

投与のみ

?♫

撮像のみ 投与+撮像 投与後撮像待ち

フローの異なる患者さんが混在

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投与室

検査室 1 検査室2

待合室

投与のみ

?♫

撮像のみ 投与+撮像 投与後撮像待ち患者さんを正しい順序で案内しなければならない

投与室に誤って2度呼んではならない

フローの異なる患者さんが混在

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投与室

検査室 1 検査室2

投与のみ撮像のみ 投与+撮像投与後撮像待ち

待合室

フローの異なる患者さんが混在

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複雑な前処置(情報連携)

ex. ガリウムシンチ 排便

inj. SPECT

2日目1日目

W.B.Scan

W.B.Scan

3or4 日目

下剤

検査前日の晩

複数オーダが必要?予約システムとの連携下剤の投薬もセット可能か?

PlanarScan

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複雑な前処置(禁則処理①)心筋血流シンチ(201TlCl)  絶食

心筋血流シンチ(99mTc-TF) 延食

inj. SPECT

9:00

SPECT

13:00

朝食

8:00

昼食昼食

12:00

inj. SPECT

9:008:00

朝食朝食

他部門とどのように連携をとる?34

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複雑な前処置(禁則処理②)

ex. 甲状腺シンチ(123I・131I) ヨード制限

検査前2週間 ヨード系造影剤禁止      →放射線部門内・予約システムとの連携

検査前2週間 ヨード制限食          →栄養部門・看護部門との連携

検査前2~4週間 甲状腺剤・抗甲状腺剤禁止          →薬剤部門・看護部門との連携

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複雑な前処置(禁則処理③)ex. 心筋脂肪酸代謝シンチ・FDG PET 絶食・安静

食事制限

経口ブドウ糖負荷試験(糖尿病)等禁止            →検体検査部門との連携

負荷心電図等禁止          →生理機能検査部門との連携

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放射性医薬品管理や廃棄物管理等の放射線管理業務

放射性医薬品使用記録簿放射性廃棄物保管廃棄記録簿非密封RI治療患者退出記録健康管理記録

各種測定記録放射能汚染検査記録票教育訓練実施記録etc.

37

放射線治療部門の特殊性各患者(照射部位)毎に指示が異なる

オーダエントリシステムでは表現しにくい詳細な指示の授受

間違いが大事故につながるため厳重な本人確認・部位確認が求められる

再現性が求められるためポジショニング・補助具等の情報入力・確認が必要

撮影業務とワークフローの大きな相違38

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各患者(照射部位)毎に指示が異なるオーダエントリシステムでは表現しにくい詳細な指示の授受

テキストデータと画像データの統合的な管理や授受が必要

ex. 骨盤部 対向2門 X線(10MV)

   体厚中心 総線量50Gy 2Gy!25回

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厳重な本人確認・部位確認が求められる

本人確認 IDタグ・顔写真 etc.

部位確認 デジカメ写真

• •埼玉医科大学総合医療センター 放射線部治療

埼玉医科大学総合医療センター 放射線部治療

ESFORMでの頚部マーク

ESFORMでの頚部マーク

マーキングに定規使用

マーキングに定規使用

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再現性が求められるためポジショニングや補助具等の情報入力および確認が必要

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リニアック室用専用画面リニアック操作室用専用画面

リニアック操作室

操作室端末

リニアック室

スレーブモニタ

• •埼玉医科大学総合医療センター 放射線部治療

埼玉医科大学総合医療センター 放射線部治療

ESFORMでの頚部マーク

ESFORMでの頚部マーク

マーキングに定規使用

マーキングに定規使用

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受付複数の撮影室に対しての処理

待ち時間案内 →各マスターに撮影時間

撮影順案内 →禁則・撮影待ち状況

次検査案内

搬送状態(独歩・ストレッチャー等) →優先度情報

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15分待ち

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まとめ最低限の機能は必要(通常備わっている)追加機能は施設の環境(ワークフロー)によって異なるため、十分な検討が必要

RISはよりよい検査・患者サービスの向上のためのツールになり得る機能山盛りは危険?禁則処理は他部門の知識・連携が必要

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謝辞

本発表を行うにあたりご助言いただいた

北里大学病院 放射線部 神宮司 公二氏

に深く感謝申し上げます

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