Post on 07-Aug-2021
8 季節と動物・春
48
1 こん虫ちゅう
のようす⑴ 春に見られる成
せい
虫ちゅう
①成虫で冬をこしたこん虫・ミツバチやハナアブの成虫は,花のみつや
花か
粉ふん
を食べる。ミツバチは,花のみつや花
粉を巣す
に運ぶ。花粉は玉にしてあしにつけ
て運ぶ。
・テントウムシのなかま(ナミテントウやナ
ナホシテントウなど)は,アブラムシを食
べ,アブラムシのいる近くにたまごをうむ。
②さなぎで冬をこしたこん虫 さなぎから羽う
化か
する。モンシロチョウは気温が20℃以い
上じょう
になると羽化し始める。
・モンシロチョウやアゲハの成虫は,花のみ
つをすい,たまごをうむ。
⑵ 春に見られるよう虫①たまごで冬をこしたこん虫 たまごからふ化か
する。
・エンマコオロギやトノサマバッタは,土の中でふ
化し,地上に出る。エンマコオロギのよう虫は草
や虫を,トノサマバッタのよう虫はイネ科の草を
食べる。
・オオカマキリは,植物のくきや木のえだにうみつ
けられたらんのうの中でふ化する。よう虫は生き
ている小さな虫を食べる。
・オビカレハは,サクラやウメなどの木のえだに帯おび
じょうにうみつけられたたまごからふ化する。よ
う虫はサクラやウメなどの葉を食べ,春の終わり
ごろによう化か
する。
②よう虫で冬をこしたこん虫・カブトムシのよう虫は,土の中でくさった葉など
を食べ,春の終わりから夏のはじめによう化する。
・トンボのよう虫(やご)は,水中で小さな魚や虫を
食べ,春から夏のはじめに地上に出てきて羽化す
る。
★オオムラサキは,よう虫ちゅう
で冬をこし,春にさなぎになる。
8 季節と動物・春
2 春に見られるよう虫など●エンマコオロギのよう虫 ●トノサマバッタのよう虫
●オビカレハのふ化
●カブトムシのさなぎ
●ギンヤンマの羽化
●オオカマキリのふ化
らんのう
1 春に見られる成虫
花のみつをすう。
●ナミテントウ
アブラムシを食べる。
アブラムシがいるバラの葉などに,たくさんのたまごをうみつける。
●モンシロチョウ
花のみつをすう。
キャベツやアブラナの葉のうらに,たまごをうみつける。
アブラナ
●アゲハ
ミカンやカラタチの葉のうらに,たまごをうみつける。
ツツジ
●ミツバチ
花のみつや花粉を食べる。レンゲ
048-051_mondai-rika_UMD_06.indd 48 2018/08/31 9:52
8 季節と動物・春
49
2 鳥のようす⑴ わたり鳥 たまごをうむ地と冬をこす地の間の長いきょりを移
い
動どう
する。
〇春から夏に見られる鳥(夏鳥) 春に南の国
から日本にやってきてたまごをうみ,ひな
を育てる。ツバメ,カッコウなど。
⑵ 山地と平地の間を行き来する鳥 夏は山地,冬は平地というように,たまごをうむ地と冬
をこす地の間の短いきょりを移動する。ウグ
イス,メジロ,ヒヨドリ,ヒバリなど。春に
なると,平地から山地に移動してたまごをう
み,ひなを育てる。
⑶ 1年中見られる鳥 1年中同じ場所ですごし,季
き
節せつ
による移動をしない。スズメ,キジ
バト,ハシブトガラス,ニワトリ,シジュウ
カラ,ムクドリ,キジなど。
⑷ 春と秋に見られる鳥 たまごをうむ北の国と,冬をこす南の国の間を移動するとちゅう
で日本に立ちより,えさをとる。シギ,チド
リなど。
3 その他の動物のようす⑴ カエル 冬
とう
みんからさめ,水みず
辺べ
にたまごを
うむ。約やく
2週間でおたまじゃくしになる。
⑵ コイ 池の水温が上がるにつれて活発に泳ぎ出し,底
そこ
から水面のほうまで出てくる。
⑶ ヘビやトカゲ 冬みんからさめる。
4 時こくや天気と動物の活動⑴ 時こくと動物の活動
①おもに昼間に活動する 花に集まるこん虫,鳥など。鳥は夜になるとねむる。
②おもに夜に活動する ガ,ダンゴムシ,ウサギ,タヌキ,フクロウ,コウモリなど。
⑵ 天気と動物の活動①晴れの日に活発に活動する こん虫,鳥など。雨の日はじっとしている。
②雨の日に活発に活動する しめりけを好この
む
カタツムリなど。
★⑵の鳥も,場所によっては1年中見られる。
3 ツバメ(夏鳥)
●ツバメがはじめて見られる日
夏鳥が日本ではじめて見られる日は,南の地方ほど早い。
親がひなにこん虫を運ぶ。
3月20日4月10日
4月10日
3月31日
4月20日4月30日2月なかばごろ
沖縄おきなわ
巣す
4 山地と平地の間をい行ききする鳥 ( )は食べ物
●ウグイス ●メジロ ●ヒヨドリ(虫や植物の実) (花のみつ)
おすは「ホーホケキョ」と鳴く。
おもに植物の実
5 1年中見られる鳥 ( )は食べ物●シジュウカラ
(おもに虫)
●スズメ
植物の種子や実
●キジバト
植物の実や虫
●ムクドリ
植物の実や虫
6 カエル
●ヒキガエル
おたまじゃくしたまご
●トノサマガエル
たまご おたまじゃくし
7 天気とカタツムリの活動●雨の日
しめりけがあると活動が活発になる。
●晴れの日
からの口にまくをはり,からだがかわかないようにする。
048-051_mondai-rika_UMD_06.indd 49 2018/08/31 9:52
8 季節と動物・春
50
基 本 問 題1 基本のかくにん 次の問いに答えなさい。
⑴ トンボのよう虫ちゅう
を何といいますか。 〔 〕
⑵ こん虫ちゅう
がよう虫からさなぎになることを何といいますか。 〔 〕
⑶ トノサマバッタはどこでふ化か
しますか。 〔 〕
ア らんのうの中 イ 土の中 ウ 木のえだ エ 水の中
⑷ おすが「ホーホケキョ」と鳴く鳥はどれですか。 〔 〕
ア メジロ イ ヒヨドリ ウ ウグイス エ ニワトリ
⑸ 春になると,冬とう
みんからさめる動物はどれですか。 〔 〕
ア キジ イ コイ ウ ヘビ エ ムクドリ
2 春に見られるこん虫(成せい
虫ちゅう
) 図のあ~えは,春に見られるこん虫を表したものです。あとの問いに答
えなさい。
ミツバチあ モンシロチョウい ナミテントウう アゲハえ
⑴ さなぎで冬をこし,春になると羽う
化か
するものはどれですか。2つ選えら
びなさい。
〔 〕 〔 〕
⑵ 次の①~④は,それぞれあ~えのどのこん虫の,春に見られるようすですか。① バラのくきにいて,アブラムシを食べている。 〔 〕
② レンゲソウの花にとまって,みつをすっている。そのあと,巣す
にもどる。 〔 〕
③ ミカンの葉にとまって,たまごをうんでいる。 〔 〕
④ アブラナの葉にとまって,からだをこすりつけている。 〔 〕
3 春に見られるこん虫(よう虫) 図のあ~おは,春に見られるこん虫のよう虫を表したものです。あとの問いに答えなさい。
オオカマキリあ カブトムシい エンマコオロギう ギンヤンマえ オビカレハお
⑴ あ,い,えのよう虫は,それぞれおもにどのようなものを食べますか。 あ〔 〕 い〔 〕 え〔 〕
ア 水中の小さな魚や虫 イ 地上の生きている虫
ウ 木の葉 エ 土の中のくさった葉
⑵ たまごで冬をこし,春になるとふ化するものはどれですか。3つ選びなさい。 〔 〕 〔 〕 〔 〕
048-051_mondai-rika_UMD_06.indd 50 2018/08/31 9:52
8 季節と動物・春
51
4 鳥のようす 図のあ~うは,春に見られる鳥です。次の問いに答えなさい。
⑴ おもに花のみつを食べる鳥はどれですか。 〔 〕
⑵ あのツバメは,春から夏に見られる夏鳥で,春になると日本にわたっ
てきて,たまごをうみます。
① 夏鳥は,北と南のどちらのほうから日本にわたってきますか。 〔 〕
② ツバメのような,たまごをうむ地と冬をこす地の間の長いきょりを移い
動どう
する鳥を何といいますか。
〔 〕
③ ツバメと同じように,長いきょりを移動する鳥はどれですか。 〔 〕
ア ヒバリ イ カッコウ ウ ムクドリ エ ウグイス
④ 夏鳥が日本ではじめて見られる時期について,正しく説せつ
明めい
しているものはどれですか。
〔 〕
ア 日本ならどこでも,ほぼ同じ時期に見られる。
イ 南の地方ほど,早い時期に見られる。
ウ 北の地方ほど,早い時期に見られる。
⑶ いのメジロについて,正しく説明しているものはどれですか。 〔 〕
ア 冬の間,山地から平地に下りてきて,春になると山地にもどってたまごをうむ。
イ 春になると山地から平地に下りてきてたまごをうみ,冬の間,山地にもどる。
⑷ うのスズメは,春だけでなく,1年中見られます。このような鳥には,ほかにどのようなものがいますか。2つ選びなさい。 〔 〕 〔 〕
ア シジュウカラ イ シギ ウ キジバト エ チドリ
5 水みず
辺べ
の動物のようす 図のあ,いは,
春の池の中に見られたたまごを,うは,
あのたまごがふ化して間もないときのす
がたを表したものです。次の問いに答え
なさい。
⑴ あ,いは,それぞれどの動物のたまごですか。 あ〔 〕 い〔 〕
ア ギンヤンマ イ トノサマガエル ウ ヒキガエル エ アキアカネ
⑵ うのようなすがたをしたものを何といいますか。 〔 〕
6 時こくや天気と動物の活動 次のあ~おの動物について,あとの問いに答えなさい。〔 あ アゲハ い ガ う ツバメ え タヌキ お カタツムリ 〕
⑴ おもに晴れた昼間に活動するものはどれですか。2つ選びなさい。 〔 〕 〔 〕
⑵ おもに夜に活動するこん虫はどれですか。 〔 〕
⑶ 晴れの日は葉のうらなどで,からの口にまくをはっているが,雨の日は活発に活動するものはどれですか。 〔 〕
あ ツバメ い メジロ う スズメ
あ い う
048-051_mondai-rika_UMD_06.indd 51 2018/08/31 9:52
7 〜 12 標準問題
68
標 準 問 題1 � 植物の冬ごし 植物はまわりの温度が下がると葉を落としたり,かれたりして成
せい
長ちょう
が止まり,春に
なって温度が上がるとふたたび成長を始めます。植物の一部は冬になるとかれてその個こ
体たい
は死んでしま
いますが,たねを残のこ
すことでなかまを残しています。あたねではなく地下にくきや根を残して冬ごしを
する植物もあります。一方,い落らく
葉よう
樹じゅ
は冬になる前に葉を落とすことで対おうします。落葉は一年生の
植物がかれるのとにていますが,落葉樹はかれているのではなく,葉が落ちたあとに,う次の年の春に
芽め
を出す葉や花の芽ができています。次の問いに答えなさい。
⑴ 下線部あと同じように,冬ごしをするのにたねを残さない植物はどれですか。� 〔 〕
ア タンポポ イ ヘチマ ウ イネ エ アサガオ
⑵ 下線部あのように,地下にくきや根を残して冬ごしをする植物の例れい
としててきさないものはどれで
すか。� 〔 〕
ア ドクダミ イ カボチャ ウ ユリ エ サツマイモ
⑶ 植物の冬ごしのしかたとして,葉を地面にはりつくように広げて冬ごしをする植物があります。この植物の例としてあてはまらないものはどれですか。� 〔 〕
ア ヒメジョオン イ ナズナ ウ ヒマワリ エ セイタカアワダチソウ
⑷ 下線部いの落葉樹ではないものはどれですか。� 〔 〕
ア ツバキ イ クリ ウ サクラ エ カエデ
⑸ 落葉樹の葉には,落ちる前に赤色や黄色に色づくものが多くあります。葉が落ちる前に葉が赤色に色づくものはどれですか。� 〔 〕
ア シイ イ カキ ウ スギ エ イチョウ
⑹ 落葉樹とはちがい,葉が落ちずに冬ごしをする植物を何といいますか。� 〔 〕
⑺ 下線部うのような芽を何といいますか。� 〔 〕
ア 春芽 イ 夏芽 ウ 秋芽 エ 冬芽
2 �季き
節せつ
と生き物 次の①~⑧にあてはまる生き物の名前を,あとのア~クからそれぞれ選えら
び,記号で答
えなさい。
① 夏に黄色いめばなとおばながさき,できた実はからだをあらうために使われる。� 〔 〕
② 土の中にたまごをうみ,地中で約やく
6年間よう虫ちゅう
ですごす。さなぎにならないで,夏に成せい
虫ちゅう
になると
2週間くらいで死ぬ。� 〔 〕
③ 1年中,緑色の葉がついている。めばなとおばなが1つの木にさく。� 〔 〕
④ 夏に形のちがうめばなとおばながさき,夏のうちに実がじゅくす野や
菜さい
である。� 〔 〕
⑤ あしは14本あり,石の下などで生活する。おどろかすと,丸まってしまう。冬は落ち葉の下などでじっとしている。� 〔 〕
⑥ 秋になると葉は黄色くなり,やがて木から落ちてしまう。おすの木とめすの木に分かれていて,種しゅ
子し
は食べることもできる。� 〔 〕
⑦ 春のはじめ,ピンクや白色の花がさき,実はほして塩しお
づけにすると食べられる。� 〔 〕
⑧ 春になるとさなぎから羽う
化か
し,サンショウやミカンの木にたまごをうむ。� 〔 〕
ア イチョウ イ マツ ウ ウメ エ トウモロコシ オ ヘチマ
カ セミ キ ダンゴムシ ク アゲハ
まとめ
⑩ 2
まとめ
⑫ 1 2
064-073_mondai-rika_UMD_04.indd 68 2018/08/31 9:54
7 〜 12 標準問題
69
3 �こん虫ちゅう
の1年 四し
季き
のある日本では,身の
まわりで見られる動物の種しゅ
類るい
や生活のしかた
も,季節によって変へん
化か
します。5種類のこん
虫あ~おについて,この変化を右の表にまと
めました。次の問いに答えなさい。
⑴ あ~えのこん虫の名前はどれですか。� あ〔 〕 い〔 〕
� う〔 〕 え〔 〕
ア ナナホシテントウ� イ オオカマキリ
ウ アゲハ エ モンシロチョウ オ エンマコオロギ カ カブトムシ
⑵ あ~おの中で,よう虫のすがたと成虫のすがたがまったくちがうものはどれですか。 2つ選びなさい。� 〔 〕〔 〕
⑶ おのアキアカネについて,次の問いに答えなさい。① アキアカネが産らんする場所は,平地のどのような場所ですか。� 〔 〕
② アキアカネは成虫になってから産らんするまでの期間に,ほかのあ~えのこん虫が行わない,ある行動をします。それはどんな行動ですか。� 〔 〕
ア 標ひょう
高こう
の高いところへ移い
動どう
する。 イ 標高の低ひく
いところへ移動する。
⑷ 多くのこん虫は,日本のきびしい冬の時期を,表のようにたまごやさなぎやよう虫でこします。これ以
い
外がい
の方法で冬をこすナナホシテントウは,どこでどのようにして冬をこしますか。
� 〔 〕
4 �季節と生き物 次のあ~えは,春・夏・秋・冬の季節ごとに観かん
察さつ
されたおもな生き物を記き
録ろく
したもの
です。あとの問いに答えなさい。
あ ヒヨドリ,ツバメ,カナヘビ,トノサマガエルのたまご,ナナホシテントウのよう虫,コカマキリ
のよう虫,カントウタンポポの花
い ヒヨドリ,ナナホシテントウ,コカマキリの(�A�)う ヒヨドリ,ツバメ,カナヘビ,トノサマガエル,ナナホシテントウ,アメリカセンダングサの花,
コカマキリ,ヨモギの花,セイタカアワダチソウの花
え ヒヨドリ,カナヘビ,小さなトノサマガエル,ナナホシテントウ,オニヤンマ,コカマキリ,ツバ
メ
⑴ あ,うの季節は,それぞれいつですか。� あ〔 〕 う〔 〕
⑵ いの季節には,カナヘビとツバメはまったく観察されませんでした。その理由はそれぞれどれですか。� カナヘビ〔 〕 ツバメ〔 〕
ア 高い山に移動してしまったから。 イ 土の中でねむっているから。
ウ 南の国へいってしまったから。 エ 北の国へいってしまったから。
⑶ いのAにあてはまるものはどれですか。� 〔 〕
ア たまご イ よう虫 ウ さなぎ エ よう虫と成虫
⑷ 次の生き物が観察されるのは,春・夏・秋・冬のどの季節と考えられますか。� 〔 〕
ツクツクボウシ シオカラトンボ コガネグモ
ヒメジョオンの花 ダリアの花 エノコログサの花
まとめ
⑫ 2
文
まとめ
⑫ 1 2
考
考
春
あ い う え おアキアカネ
よう虫のふ化と成長
(冬ごし) (冬ごし)
さなぎ
成虫になる
成虫になる★
よう虫のふ化と成長
さなぎ
キャベツの葉に産らん
くきや葉に産らん
夏
秋
冬
(★を何度かくり返す)
さなぎ
成虫になる
土の中に産らん
(冬ごし)
よう虫のふ化と成長
よう虫のふ化と成長
成虫になる
土の中に産らん
(冬ごし)
よう虫のふ化と成長
成虫になる
( )に産らん
(冬ごし)
か
064-073_mondai-rika_UMD_04.indd 69 2018/08/31 9:54
7 〜 12 標準問題
70
5 �生き物の季き
節せつ
前線 生き物の1年間の活動や
変へん
化か
の日ひ
付づけ
を地図の上に記き
録ろく
していくと,図の
ような曲線ができます。これは,生き物の季節
前線とよばれるもので,図のあ~うは,次のA~Cのどれかについて表したものです。あとの問いに答えなさい。
A アブラゼミの初はつ
鳴な
き日
B ソメイヨシノの開花日 C イチョウの葉が黄色になっていく日⑴ い,うは,それぞれA~Cのどれについて表したものですか。� い〔 〕 う〔 〕
⑵ 花がさく前のソメイヨシノには,丸みのある芽め
と細長い芽が見られます。これらの芽はそれぞれ何
になりますか。� 丸みのある芽〔 〕 細長い芽〔 〕
⑶ アブラゼミの鳴き声はどれですか。� 〔 〕
ア ツクツクオーシ イ ミーンミンミン ウ チーチーチー エ ジリジリ
⑷ イチョウのように,1年のうち決まった時期に葉の色が変か
わり,葉が落ちる植物はどれですか。
� 〔 〕
ア クスノキ イ マツ ウ モミ エ フジ
6 �長ちょう
日じつ
植物と短たん
日じつ
植物 アサガオの花はいつも8月ごろにさきます。アサガオがつぼみをつけるじょう
けんについて調べると,日の入りと日の出の時間に関かん
係けい
していることがわかりました。アサガオは光が
連れん
続ぞく
して当たらない時間(夜)を葉で感じて,その時間が8~ 9時間以い
上じょう
になるとつぼみをつけるのです。
つまり,太陽の光が当たる時間(昼)がじょじょに( )なっていく夏後半につぼみをつけるせいしつが
あるのです。このことを調べるために,次の実じっ
験けん
を行いました。
〔実験〕 7月下げ
じゅん,光や温
度,水の分ぶん
量りょう
など,同じじょ
うけんで育ててきたアサガオ
あ~おのプランターをそれぞ
れ別べつ
の室内にうつし,けい光こう
灯とう
をつける時間を変か
えて1週
間,図のような光のじょうけ
んで育てた。
⑴ 上の文中の( )にあてはまるのはどちらですか。〔 〕
ア 長く イ 短く
⑵ 図のあ~おのプランターのうち,つぼみをつけて花がさくと考えられるのはどれですか。すべて選えら
びなさい。� 〔 〕
⑶ アサガオのように,1日のうち,光が当たらない連続した時間が,ある時間以上にならないと花がさかない植物を何といいますか。� 〔 〕
⑷ ⑶のような植物はどれですか。� 〔 〕
ア アブラナ イ コスモス ウ ダイコン エ ホウレンソウ
まとめ
⑦ 2⑩ 1
まとめ
⑫ 3
考
けい光灯の光を当てている 光を当てず,部屋を真っ暗にしている
0時
あ
い
う
え
お12 時 24時
あ い う
5.10
4.20
4.10
3.31
3.25
3.25
4.30
064-073_mondai-rika_UMD_04.indd 70 2018/08/31 9:54
7 〜 12 実力問題
71
実 力 問 題1 � 次のア~キは,小
こ
金がね
井い
君が自然観かん
察さつ
して記き
録ろく
しているフィールドノートからいくつかをぬき出したも
のです。ア~キのげん象しょう
を早春から順じゅん
にならべたとき,もっともふさわしいものを下の①~⑥から選えら
び,
番号で答えなさい。なお,小金井君は東京こう外がい
のきゅうりょう地に住んでいます。�(中央大学附属・改)
� 〔 〕
ア ツクツクボウシの鳴き声が,もっともよく聞かれるようになった。
イ 近くのお寺のけいだいで,夜間ムササビがじゅくしたカキの実をおいしそうに食べていた。
ウ ヒキガエルがお寺の池にたまごをうんでいた。
エ 庭の木に巣す
箱ばこ
をかけたら,シジュウカラがたまごをうみ,子育てを始めた。
オ ヒガンバナが田んぼのあぜで真っ赤にさいていた。
カ 公園のアジサイの花がさきだし,用水路でホタルが飛と
び交か
うようになった。
キ ヒマワリがさきだした。
① ウ-エ-ア-カ-キ-オ-イ ② エ-カ-ウ-イ-オ-キ-ア③ ウ-カ-エ-キ-ア-イ-オ ④ エ-ウ-カ-オ-キ-ア-イ⑤ ウ-エ-カ-キ-ア-オ-イ ⑥ エ-イ-ウ-キ-カ-オ-ア
2 �図1は,あるこん虫ちゅう
のたまご・よう虫ちゅう
・さなぎ・成せい
虫ちゅう
が観察できる時期
を,春・夏・秋・冬の季節ごとに大まかに表したものです。このこん虫は
成虫で冬をこして春にたまごをうみます。そして,たまごからふ化か
して夏
にはよう虫になり,変へん
態たい
して秋はさなぎですごして,冬に成虫になること
を表しています。
図2は,東京で観察できる3種しゅ
類るい
のこん虫あ・い・うについて,季節ごとにどのようなすがたが観察
できるかを調べて表したものです。あとの問いに答えなさい。� (成城・改)
図2
あ い う
成 虫
春たまごよう虫さなぎ
夏 秋 冬
成 虫
春たまごよう虫さなぎ
夏 秋 冬春たまごよう虫さなぎ成 虫
夏 秋 冬
図3
A B C
⑴ 図2のあ~うは,それぞれ図3のA~Cのこん虫のどれかを表しています。い,うが表しているこん虫は,A~Cのどれですか。それぞれ記号で答えなさい。� い〔 〕 う〔 〕
⑵ 図2のあのこん虫は,春から秋にかけてたまご・よう虫・さなぎ・成虫のすべてを観察することができました。この理
り
由ゆう
として考えられるものはどれですか。次のア~エから選び,記号で答えなさい。
� 〔 〕
ア たまご・よう虫・さなぎ・成虫のすがたで,それぞれ半年以上生き続つづ
けるから。
イ たまごから成虫になって死ぬまでの期間が短く,春から秋にかけて何回も世代がくり返されるか
ら。
ウ 秋にうんだたまごが,次の年にふ化する時期がまったくことなるから。
エ 冬をこしたさなぎが,次の年に成虫になる時期がまったくことなるから。
図1春
たまごよう虫さなぎ成 虫
夏 秋 冬
064-073_mondai-rika_UMD_04.indd 71 2018/08/31 9:54
7 〜 12 実力問題
72
3 �春子さんは,4月,6月,7月,10月にアゲハを育て,成せい
虫ちゅう
になるまでの日数を調べました。その結けっ
果か
は,表のよ
うになりました。10月に育てたアゲハだけ,ほかの月の
結果とくらべてさなぎの日数が極きょく
たんに長いのはなぜです
か。1行程てい
度ど
で答えなさい。� (多摩大附聖ヶ丘)
� 〔 〕
4 �近所の池で,ヒキガエルのたまごを見つけました。家に持ち帰りふ化か
させて観かん
察さつ
してみることにしま
した。次の問いに答えなさい。� (筑波大付属駒場・改)
⑴ たまごがやがてふ化し,図1のような「おたまじゃくし」になりました。さらに飼し
育いく
を続つづ
けると,「おたまじゃくし」から図 2のような「かえる」になりました。
「おたまじゃくし」から「かえる」になるときのようすとして正しい図をア~クから
すべて選えら
び,変へん
化か
する順じゅん
に記号をならびかえなさい。
� 〔 図1→ →図2 〕
ア イ ウ エ オ カ キ ク
⑵ ヒキガエルは,冬になると土の中や落ち葉の間にもぐって冬とう
みんをします。ヒキガエルと同様に,
冬みんをして冬ごしする動物をア~オからすべて選び,記号で答えなさい。�〔 〕ア トカゲ イ カラス ウ クマ エ ウサギ オ キツネ
5 �次の文を読んで,あとの問いに答えなさい。� (桜美林)
動物の中には,むれをなして季き
節せつ
によってすむ場所を変か
え,遠くへ移い
動どう
するものがいます。魚の場合,
このげん象しょう
を「( ① )」といい,カツオ,マグロ,サンマなどで見られます。サンマは秋になると�( a )の海から( b )の海へ移動します。鳥の場合,このげん象を「わたり」といい,ツバメやハクチョウなどで見られます。ツバメは春から夏にかけて,( c )の地いきから日本へやってくる鳥であり,ハクチョウは秋から冬にかけて,( d )の地いきから日本へやってくる鳥です。ハクチョウのような特
とく
ちょうをもつわたり鳥を( ② )鳥といいます。⑴ 文の空
くう
らん( ① ),( ② )にあてはまることばを答えなさい。� ①〔 〕 ②〔 〕⑵ 文の空らんa,b,c,dには,北か南が入ります。a,b,c,dにあてはまる方角の組み合わせとして正しいものを右のア~クから選び,記
号で答えなさい。� 〔 〕
⑶ すむ場所を変える理り
由ゆう
は,えさを得え
るためのほ
かにもう1つあります。それは何か,かんたんに答えなさい。
� 〔 〕
⑷ ハクチョウと同じ時期にわたりを行う鳥を次のア~オから1つ選び,記号で答えなさい。ア ガン イ キジ ウ チドリ エ カッコウ オ アジサシ� 〔 〕
文
文
図1 図2
a b c d a b c dア 北 南 北 北 イ 北 南 北 南
ウ 北 南 南 北 エ 北 南 南 南
オ 南 北 北 北 カ 南 北 北 南
キ 南 北 南 北 ク 南 北 南 南
たまご よう虫 さなぎ 合計日数
4月 8日 34日 12 日 54 日
6月 6日 24日 10 日 40 日
7月 5日 17日 8日 30 日
10月 6日 24日 180 日 210 日
064-073_mondai-rika_UMD_04.indd 72 2018/08/31 9:54
7 〜 12 実力問題
73
6 �オナモミは,日当たりのよい土地で見られる植物で,開かい
花か
(花がさくこと)の時期には昼と夜の時間の
長さが関かん
係けい
していることが知られています。オナモミの開花と昼と夜の時間の長さとの関係を調べるた
めに,次の実じっ
験けん
1・2を行いました。図の□は明るい時間(光を当てる時間),■は暗い時間(光を当て
ない時間),上の数字は実験を始めてからの時間,右側がわ
の〇は開花したこと,×は開花しなかったこと
を表します。なお,明るさ以い
外がい
はオナモミの生育にてきしたじょうけんにそろえてあります。�(桐光学園)
〔実験1〕 明るい時間と暗い時間の長さ
を変えて6本のオナモミA~Fを育て,花がさくかどうかを調べたところ,図
1のような結果になりました。
〔実験2〕 開花のじょうけんをさらにく
わしく調べるために, 4本のオナモミ
G~Jを育てたところ,図 2のような結果になりました。
⑴ 実験1の結果から,オナモミの開花に必
ひつ
要よう
なじょうけんと考えられるもの
を次のア~エから 2つ選び,記号で答
えなさい。
� 〔 〕 〔 〕
ア 明るい時間が10時間以い
上じょう
になると開花する。 イ 暗い時間が10時間以上になると開花する。
ウ 明るい時間が14時間以下になると開花する。 エ 暗い時間が14時間以下になると開花する。
⑵ 実験1・2の結果から,オナモミの開花に必要なじょうけんとしてもっともあてはまるものを次のア~エから選び,記号で答えなさい。� 〔 〕
ア 明るい時間の合計が14時間以下になる開花する。
イ 暗い時間の合計が14時間以下になると開花する。
ウ 連れん
続ぞく
した明るい時間が10時間以上になると開花する。
エ 連続した暗い時間が10時間以上になると開花する。
⑶ 右のグラフは,日本の月ごとの日の出から日の入りまでの時間(昼間の時間)の変化をしめし
たものです。実験1・2の結果とこのグラフか
ら,日本の自し
然ぜん
界かい
でオナモミが開花し始める時
期として,もっともあてはまるものを次のア~
エから選び,記号で答えなさい。ただし,オナ
モミは種しゅ
子し
で冬をこす植物です。
� 〔 〕
ア 2月 イ 5月 ウ 8月 エ 11月
⑷ キクは秋に花をさかせる植物ですが,その開花の時期はオナモミと同様に昼夜の時間の長さによって決まることが知られています。キクをさいばいする農家では,ある方法を用いて開花の時期をおく
らせて,冬でもキクの花が見られるようにしています。実験 1・2の結果から,農家が開花の時期を
おくらせる方法を,「昼」または「夜」,どちらかのことばを用いてかんたんに答えなさい。
� 〔 〕
考
考
文
図1
A
B
C
D
E
F
G
H
I
J
0 2 4 6 8 10 12 14 16 18 20 22 24
0 2 4 6 8 10 12 14 16 18 20 22 24
[時間]
[時間]
[開花]×
×
○
○
○
○
[開花]○
×
×
○
図2
時間
14
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月10月11月 12月9
10
11
12
13
日の出から日の入りまでの時間変化
064-073_mondai-rika_UMD_04.indd 73 2018/08/31 9:54